2026年1月
福井県立大学地域政策学部について
今春、福井県立大学に新しい学部が誕生する。地域政策学部である。我々、地域経済研究所の研究や資源を基にして作られる。来年以降では福井駅前にキャンパスを創り、駅前の活性化にも寄与することとなるが、本年
度に関しては永平寺のキャンパスにおいて基礎を学ぶ予定となっている。学部自体の正式な誕生は、4月ではあるがすでに報道されている通り、推薦入学他によって多くの学生の入学がすでに決定している。またこの受験シーズンにもこの学部を目指して受験の最後の頑張りをされている方々、それを見守るご家族の方々も多いと思う。我々教員もその入学予定の方々の期待に添うべく、講義その他のカリキュラムの詳細設計を行っているところである。何せ新しい学部であるところから、新しい学部ならではの多くの工夫を盛り込まねばならない。一方、他の学部との調整その他も必要である。
その新しい工夫の目玉となる内容の一つが、様々な学年で盛り込まれ、また必須の科目であるフィールドワーク関連の講義である。座学、すなわち書物や講義で学んだ理論等を決してないがしろにすることなく、それでもそれら理論を実践に活かすために、フィールドを自らの目で見て、聞き、歩き、走り、感じて、そして、考える必要がある。
これらは大学や教員だけでできることではなく、地域の皆様のご理解、ご協力がなければ成立しえない。すでに協力をお願いし、また了承をしてくださっている組織や団体、個人の方々も多い。感謝に堪えないが、まだまだ足りない部分や領域もある。また迷惑をおかけすることもあるかもしれない。また学生や教員の失敗もあるかもしれない。ただ失敗から学ぶことも多いし、失敗するのは背伸びし、現在の限界ギリギリまで追求した結果の失敗ならば、それは高い確率で次の成功につながるはずである。
最近の「若者」は、失敗を過剰に恐れ、チャレンジしない、などと言われる。確かにその傾向は目につくところではある。しかし、新しい学部においては、フィールドにおいてそれを鍛え、チャレンジする学生を育てていきたい。新しい学部の設置そのものが、本学にとってもチャレンジである。昨年度の恐竜学部設置とともに、大学業界からは福井県立大学はこの少子化時代に何を、といわれることもある。しかし、地域の皆様の応援の声に支えられてここまで来た。
真の地域活性化には、新しいチャレンジをし、イノベーションをする人材が必要ある。それを担う地域政策学部の誕生を、これからも応援してくださることをお願いする。
■中島精也先生による時事経済情報No.125
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ウェルビーイングデザインに関する地域経済研究フォーラムが開催されました。
1月14日(水)に地域経済研究所企業交流室にて、「ウェルビーイングをデザインする~テクノロジー・組織・教育のフロンティア~」をテーマに、第6回地域経済研究フォーラムが開催されました。

当日は、地域経済研究所の高野准教授から、「国の理念」から「地域への実践」へと移行するウェルビーイングの国内外の潮流を踏まえて、福井からの実践事例の共有がありました。

続いて、ゲストの渡邊淳司様(NTT株式会社 上席特別研究員)から、触覚や身体感覚に着目したウェルビーイング関連の最新テクノロジーから、ウェルビーイングを推進するISO規格に基づく組織づくり、さらに教育現場へウェルビーイングを導入するための考え方と実践方法である「ウェルビーイング・コンピテンシー」に至るまで、幅広い実践事例をご紹介いただきました。

また、フォーラムの中では、実際にカードを用いて、自分自身のウェルビーイングについて考え、他者と対話する体験をする時間も設けました。


テクノロジー、組織、教育を横断し、これからの社会に求められるウェルビーイングのつくりかたを展望する時間となりましたことに感謝申し上げます。




